イカ徳利  

いか徳利

「桜冷え」(花冷え)と言うんでしょうか、桜が満開になる前後は寒が戻りやすいものです。

早々の春一番は暖気を呼び込み、冬の厳しい寒さから開放される予感を覚えた身体は、「待ちわびていた陽気」に、つい油断をしてしまいます。

その頃に戻るんですね。
「春の寒さ」
少し早いが、「寒の戻り」という奴です。

これがキクんですな。
油断してゆるみはじめた皮膚感覚に、寒さが突き刺さる。この「段差の激しさ」は、むしろ真冬よりも体にこたえます。

頑丈な若者でさえも体調を崩し、風邪をひく。
お年寄りはなおさらのこと。
さらに持病持ちにしてみれば、悩ましいこと夥しい。

何事も、「出来事の最中」は、気が張っていることもあり厳しさを凌げるものです。 そして、「暖かい追い風」によって前進する時期も「希望」が精神力を支えてくれるものです。

しかし、「忘れた頃」「ふと油断する時期」、そんな頃合いに谷底に転落してしまう感じになりやすい。 その時期が、人にとって「最もつらい」のですよ。

「三日三年三ヶ月」
三年目を前にして、「仕事の挫折」「夫婦の離婚」
早い者は「五月病」

こうした事が、「谷の時期の苦しみ」をよく表しています。

いか徳利の木村商店

東日本大震災のおり、岩手県の沿岸部周辺は地盤が東南東へ25cmもずれてしまったそうです。 その影響をもろに受けた山田町は壊滅状態。
激しい揺れ、大津波、そして猛火。

JR陸中山田駅も焼失。
山田町は高台の一部を除き全滅。
(このような状態になった町は他にも沢山あります)

中央町にあった木村商店の工場も消失しました。
土台だけ残し、建物は消えてしまった。

木村商店はね、「三陸名物 いか徳利」の会社です。 社長さんとその妹さん二人、三姉妹が中心になって工場を切り盛りしていました。

幸いにも無事であった社長さんは、避難所でも工場再開のことばかりを考え、強い意志でもって11年初夏にはプレハブ仮設工場で再び製造を始められたそうです。

その商品がこれです。


いか徳利【岩手県・木村商店】

いか徳利は、ぬるめに燗をした酒を注いでしばらくおいておき、スルメの風味が酒に移った頃合いに飲む徳利です。 よい加減呑んだ頃合いには柔らかくなり、そのまま千切ってスルメとして食べれるという、呑ん兵衛にはこたえられない逸品。

透明な清酒が少し琥珀色になり薄いウイスキーのような色に。ぬる燗好きにはたまらないです。


三陸名物!食べれる徳利!いか徳利  【岩手県・木村商店】

これで飲む酒は・・・
木村商店の三姉妹の手になる「いか徳利」ですから、
当然、【 南部美人 】に決まりですね ^_^

Comment

Copyright © 2017 手前板前 食材館. All Rights Reserved.