果樹苗木の剪定は園芸初心者の難関

剪定待ちの育苗期スモモ スモモの栽培

トップ画像は冬剪定待ちの育苗期スモモ(貴陽)
真冬の剪定で画面右の主枝下部から生えている第一亜主枝のような主枝と競合してる(養分を奪い主枝を太くする邪魔になっている)枝を間引き、その他の枝も切って丸裸になる予定です。第一亜主枝はもう少し主枝を太くしてから育成しても遅くない筈。

ミカンなどの苗木剪定

剪定に失敗したみかん苗木
上の画像は衰弱して今にも枯れそうなミカンの苗木です。落葉樹でもないのに、冬でもないのに、葉がほとんど落ちています。

害虫や病気とかじゃなくて、自然に樹勢が衰えました。植えてから約一年目の温州ミカン。

こうなった原因は、おそらく植えた場所が悪かったから。水路に近すぎて豪雨の時に水が溢れ、根回りが水流で川のようになってました。

でもそれだけが原因というわけじゃなさそうです。
他にも色々な要因があり、そのなかでも「剪定の失敗」が大きいでしょう。いや、まだ幼木なので剪定というよりも「芽かき・摘心が適切ではなかった」というべきかも。

このミカン木、幸いにも枯れこむ事はなく、今は回復傾向にあります。来年には元気になるでしょう。

しかし【経験と知識の不足によって果樹の成長が1~2年ほど遅くなった】のは事実です。

高齢になった僕の「貴重な数年」をロスしてしまった。でも何事も経験しなければ分からないという観点からすると「これは良い経験だった」ともいえます。これを修正するため本気で知識を吸収したからです。「テキトーだったのが少しマジになった」と。

 

「知ってる事と出来る事は別のこと」
これは【経験】の重要さを表す言葉です、世の中のどんな分野でも通用する普遍的な言い回しだと思います。

いかなる分野でもそうでしょうが、頭で学習した事が実際の現場でそのままバッチリと使えることは少ないものです。

その時々の場面、つまり現実は、常に流動的で変化するもの。教科書に書いてある通りになる現実など殆どありません。

「量子論的に確率によってその時どうなるかまったく分からない現実」をどうコントロールしていけばいいのか。

暴れ馬のような「現実」を馴らして確率を平均的に落とし込んでいくのは「その人の経験値」だと思います。

俗に「経験がものをいう」といいますね。

 

ミカン木などの果樹は、思ったような場所から枝を出しません。個体差もさる事ながら、「好き勝手にとんでもない所から芽を出して枝を伸ばす」という感じです。

「剪定のやり方」の教本や動画に出てくる「教科書通りの枝つき」になってくれるのは殆どないですね。てんでバラバラ。

「そこを矯正して理想の樹形にするのが剪定ですよ」
この通りなんでしょう。でも具体的にどうすれば良い樹形になっていくのかが分からない。

学習して分かったような気になる。でも自分の果樹を見ると、どうしていいのかサッパリ分からなくなる。教わった切るべき枝が見当たらない、教わっていないわけの分からない枝だらになっていて、切っても良いのか悪いのか・・・

ゴチャゴチャした不要で邪魔な枝が沢山目について、それを切っていったらスカスカになって葉が少なくなり、樹が貧弱で小さいまま生長が止まってる・・・・

枝を切ればそこから分岐して強い芽が出るし日当たりも良くなり成長が良くなるのは分かる。でも枝を切ると少ない葉がよけいに少なくって成長が止まってしまう。この矛盾をどうしろというのか・・・

・小さな苗木なので葉数を確保するため枝は切りたくない
・そうすると誘引して活用すら出来ない変な枝が増える
・枝が増えると主枝にしたい枝が強く育たない
・でも枝を切ると葉が減って育ちが悪くなる
どうすれば・・・・

園芸経験1~2年の初心者はこうなりがちだと思うんですが、どうなんでしょうか。

これを克服するにはやっぱり経験しかないと思うんですよね。ベタですが。

矛盾を均してバランスを保てるようになるにはある程度の年数を費やすしかないと。まあ何でも同じでしょうけど。

苗木は剪定は控えめにして「芽かき」「摘心や捻枝」でコントロールするもの
そういう事は実際に自分の木を育ててみないと具体的に理解できなかったと思います。

「春芽夏芽秋芽の区別」「切るべき枝の見分け方」「伸ばしたい方向に枝を出させる切り方」「暴れそうな枝の抑え方」「主幹と主枝を太くするやり方」「全体に日光が当たる樹形の作り方」「効果的な施肥と防除」
そんなことも、手探り状態で失敗を重ねつつ2年ほどかけてやっと理解できつつあります。

色々な意味で「来年からが果樹育苗の本番」そう感じます。

 

下の画像は温州みかん。植え付けた年の夏の様子。

温州ミカンの剪定

2年経過して、翌新春の剪定を待つ様子。

温州ミカンの剪定2

翌年この温州ミカンは試食用に少し実をならす予定ですので、伸びた夏枝を切る程度の弱剪定にしておくつもりです。

剪定の時期は普通は3月ですが、奄美では気候的に大寒から立春までの1月後半くらいの剪定がベターだと思っています。寒害はないし2月には芽吹きますので。

コメント

タイトルとURLをコピーしました